ゆずは柑橘類なので、果汁には風邪の予防には欠かせないビタミンCがたっぷり含まれている、というのはわかりますが、実は皮は果汁の4倍もビタミンCを含んでいます。果汁が100gあたり40mgなのに対し、皮には160mgで、この時季盛んに出回る温州みかんの果肉が32mg、レモン果汁が50mgに比べると、いかにゆずの皮にビタミンCが多いかがわかります。ゆずは、表皮と果肉の間の苦みのある白い部分を取り除けば、香りが高くて色も美しい食材になり、料理に添えるだけでも一層料理を引き立ててくれます。また、皮は食物繊維も豊富です。食後血糖値の上昇を穏やかにする水溶性食物繊維、腸活に最適な不溶性食物繊維をバランスよく含んでいるので、皮ごと料理に使うのが一番です。

かぶとゆずの和え物